タスクの歴史

TSKグループであるTSK Internationalは、1993年に代表取締役ノーマン・シェーン・ジョンソンによってカナダのバンクーバーで設立されました。TSKグループは川嶋米三郎が1948年に創業しました。川嶋米三郎はその後、医療分野における顕著な功績及び国家に対する貢献に対し、2011年に上皇明仁(当時の天皇)から名誉ある「旭日章」を親授されました。

米三郎の息子である川嶋幸雄が1974年に株式会社タスクを設立しました。川嶋幸雄は、会社設立後まもなくして、シュアーカットという特殊な生検針を発売しました。シュアーカットは医師や病理医が癌やその他の病気を診断する新規ツールとなりました。

革新的な製品シュアーカットにより、診断および適切な治療が可能となり、多くの命を救うことができました。シュアーカットは徐々に市場をリードする生検針となり、多くの企業によって模倣されるまでになりました。これらの生検針は、世界中で何百万本と販売されました。

1980年代前半に、株式会社タスクはエースカットと呼ばれる新しい2段階式の組織生検用の器具を発表しました。この製品の強み、は、診断の向上であり、それにより適切な治療が可能となり、シュアーカットと同様に、世界中の何百万人もの命を救うことができました。

1980~1990年の10年間においては、株式会社タスクは革新的な製品を数種開発しました。川嶋幸雄の義息子であるShane JohnsonがTSK International として最初のオフィスをカナダ・バンクーバーに開設しました。2010年には、TSK Laboratory Europeが開設され、その後、TSKグループは美容市場向けの針製品の生産を開始しました。

ビジョン・バリュー

TSK Internationalは、安全で高品質の製品を安定供給することでお医者様や専門家の方が患者様に実りある治療を提供できることを目標としています。TSK International は市場における新たなイノベーションを提供することで、継続してTSK製品を改善していくとともに、医療専門家が専門分野で導入する方法を模索していきます。

TSKInternationalは中長期的な経営戦略のもとこれからも更なる成長および市場に革新的な製品を提供していきます。

針のイノベーション

TSK Intetnationalでは、新たな技術開発および製品のイノベーション開発に特に重点を置いています。当社は、新たなソリューションを美容、画像下治療、眼科および歯科の市場にお届けし、患者様の安全および快適性を向上させると同時に臨床転帰を向上させることを目指しています。イノベーションの例としては、グループ一丸で開発したウルトラシンウォールとローデッドスペース針基デザインの2点が挙げられます。

皮膚充填剤は粘度が高く、内部に小さな粒子が含まれているため、充填剤の注射は非常に困難です。通常の針では、加えられた圧力や閉塞により、注射器から簡単に外れてしまいます。通常の針では、針の液漏れや針外れにより、皮膚充填剤の注射がさらに複雑になります。

これらの問題点を克服し、注射プロセスを簡易化するために、TSKグループ はウルトラシンウォール針を開発しました。これにより、針の内径が拡大し、要する押出力が低減され、より滑らかに、そしてコントロールされた注射を行うことができます。

TSK グループ は、ウルトラシンウォール針とPRCおよびHPC針基を組み合わせることで、皮膚充填剤の注射をさらに向上させることができました。このような硬質ポリマー製針基は、オプションで雄ねじ加工と組み合わせ(HPC針基)、製品の漏れおよび針外れを防ぎます。

施術者は、皮膚充填剤を注射する際に、針ではなく丸い針先のカヌラを使うと、血管に注射してしまうリスクを大幅に軽減することができます。しかしながら欠点もあります。皮膚に挿入する際に非常に大きな力を必要とし、施術者がストレスを感じたり、患者様が不快になることがあります。

針ではなくカヌラを使用する欠点を克服するために、ステリグライド™Cannulaが開発されました。ドーム型の針先と独自の表面処理により、より簡単にスムーズなカヌラ挿入を実現、施術における内出血のリスクや、患者様の不快感を軽減し、滑走性が向上しました。より小さい力で挿入できるようになり、これは内出血リスクや患者様の不快感が軽減に繋がります。

また、ステリグライド™Cannulaは、薬剤を針の先端に近いところまで送り込むことで、狙った位置に薬剤を配置することをサポートします。硬質ポリマー製針基の側面にはマークがはいっているため、上記と合わせて、施術者は狙った位置に薬剤を配置しやすくなります。

工場・オフィス

現在TSK Internationalは、世界に4つのオフィスがあります。1993年にカナダオフィスを開設、2010年に欧州オフィスを開設しました。最近では、日本(栃木県)、中国に新たな営業所を開設し、2022年夏には東京オフィスが開設されます。

また今後数年間で、米国、オーストラリアおよび韓国にも新たなオフィスを開設する予定です。これらの展開により、針およびカヌラのソリューションおよびイノベーションをより一層大規模な顧客基盤に提供できるようになります。これにより、近い将来に、さらに多くのお医者様および施術者が革新的な製品に慣れ親しむことができるでしょう。